シロアリ駆除剤に安全なものはない!
メーカーの謳う薬剤の安全性って?
駆除業を始めて間もない業者は往々にして、そして多くの業者は白アリを駆除する事に非常に熱心です。しかし、駆除効果の有無だけで全てを判断し、薬剤の副作用には関心をもたないケースが見られます。駆除に対するマジメさは大切な事でしょう。
しかしながら、お客様やお住まいのことを考えることができていない現状は残念でなりません。 そして薬剤メーカーの「安全だ」という言葉を鵜呑みにして多くの業者はその言葉をそのままお客様に伝えているのです。

ちなみに、先ごろ有機リン系の薬剤(クロルピリホス)は、製造及び使用が禁止されました。
でも、十分過ぎるほど健康への影響が確認されるまで、この薬剤は、それにかかわるすべての人(国・県などの行政、製造販売メーカー、使用業者)が大きな声で「絶対に安全です」と言っていたのです。
では、今、安全だと言っている薬剤を信用できるのでしょうか。
仮にも虫を殺す薬剤ですよ。 私は、安全だとは思いません。 私たちが仕事に携わる際、防毒マスクを使用しますが、よくよく考えてみれば矛盾していますよね。薬剤が絶対に「人体に影響がない、安全である」ならマスクなど必要のないものです。
白アリ発見 すぐ薬剤散布?
白アリ駆除を依頼したとき、目に見えるところから白アリがいなくなったから大丈夫!と安心していませんか? それは、もしかしたら必要以上の薬剤が散布され、人体に悪影響を及ぼしていることがあることをご存知でしょうか?
お客様の多くは、白アリの特徴の一つ「木をかじる」という被害に対して、すぐ駆除しなければならないと業者に駆除依頼をします。そして、作業工程のチェックをする事もなく、全てを業者に頼っているのが現状でしょう。
個人的に知識をもっている人も少なく、公共のチェック機関がないために、ある意味、すべてが業者任せになっているのが、この業界の実態です。この対策としては、白アリ駆除に関心をもった建築士の方に依頼するという方法もあるのですが、結局は請け業者の作業になると想像できますし、万全とは言い切れません。
白アリ駆除業界には施工法や安全管理について一定の基準があるのです。
これは、一生懸命に仕事をなさっている多くの業者さんなら誰でも知っているのです。ただ気になるのが、「その基準そのものが、家屋の構造やそこへお住まいの方への配慮が不足している感がある」という点なのです。 私はその基準を、マジメな業者さんがそのまま鵜呑みにしていることに大変な不安を感じているのです。
白アリには日本に数種類の存在が確認されているのですが、例えばヤマトシロアリという種類は30センチ進むのに、約1年かかると言われています。今の建築ならば、基礎の高さは40センチ程度はあるのが一般的でしょう。
つまり、通常、基礎の端(底)に白アリが到達してから、一番近い木部(土台)に被害を及ぼすまで約1年かかるという事になるのです。つまり、基礎に何の形跡もなければ、1年間は大丈夫といえるのです。それでも、基準どおり施工するとなれば、シックハウス等の危険を冒して薬剤の大量散布を行う事になるのです。
薬剤は、何を使用するにせよ、効果と副作用があります。それは、皆さんが病気になったときに処方する様々な薬と同じですよね。使用方法や量が問題であって、非常に大切なことなのです。
薬に含まれる成分にも様々な効果がありますが、その用法のサジ加減で、毒にも薬にもなるという事を忘れないで下さい。